手術について
手術について
当院では、上肢、下肢、股関節、脊椎等、年間3400件以上の手術を行っています。手術する医師は全員、整形外科認定医の資格を持ち、更にそれぞれの専門分野で高度な技術を持っています。手術室におけるリスクマネージメントにも力をいれており、血栓予防や、感染予防、浮腫の予防、軽減にも積極的に取り組んでいます。
手術を受けられる患者さまへ
「日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)」構築に関する研究について
当院は、2020年4月1日より、日本整形外科学会が管理する「JOANR (Japanese Orthopaedic Association National Registry) 登録」に参加しています。
1.目的と概要
JOANRは、日本における整形外科関連手術とその治療情報を登録し、集計・分析することで、整形外科治療の向上をはかる登録制度です。患者さまに安心して治療を受けていただくために、整形外科治療に積極的に取り組んでいる全国の病院がこの登録に参加しています。手術に関連する診療記録、検査データなどの情報を登録します。
2.参加することの利点
JOANRに登録したデータを分析することで、
1)運動器疾患に対する手術治療に関するビックデータに基づいたエビデンスの構築
2)外科系学会社会保険委員会連合(外保連)試案の実態調査
3)重点的に対応すべき運動器疾患と手術法の提言 など
国民健康向上の観点に加え、医療経済上も極めて重要な政策対応が可能となります。
3.個人情報の安全確保
本研究は、診療録調査だけの研究ですので、患者さんの生命・健康に直接影響を及ぼすことはなく、患者さんから採取した試料を実験的に用いることはありません。このデータベースでは、患者さまの診療情報・個人情報を守るため、個人が特定できないよう完全に匿名化されます。外部からの不正な侵入に対して厳格に保護され、安全に管理いたします。
研究結果は、医学の発展のために学会発表や学術論文発表などをさせていただくことはありますが、その際も個人の特定が可能な情報はすべて削除いたします。
なお、ご協力いただける場合でも謝礼金等は発生いたしません。
4.登録内容
匿名化したID、年齢、性別、ハッシュ値(氏名、性別生年月日などから算出される文字列)、疾患情報、手術情報、手術・麻酔時間、手術日、術者情報、看護師数、技師数、治療成績、使用した器材・インプラントなど。また、出生した都道府県が必要な場合がありますので、その際は確認させていただきます。
5.情報登録を望まない場合
このデータベースへの登録を取りやめたい場合は、担当医にお申し出ください。いつでも登録を中止することができます。もし、参加されなかった場合や途中で参加をやめた場合でも、今後の診療に何ら不利益を被ることはありません。
手術の流れ
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手術室へは、患者さんの状態に応じて、歩行・車椅子・ベットのいずれかで入室して頂きます。
その際は、病棟または外来看護師が付き添います。
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患者さんの部位を間違いがないように、患者さん自身からお名前と手術部位の確認をしております。どうぞ、ご協力下さい。
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血圧計や心電図などをつけたあと、麻酔を開始します。
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手術を開始します。
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手術終了後、全身麻酔の場合は、ベットで病室に戻ります。