骨密度低下(骨粗鬆症)・疲労骨折

運動が骨量の維持、増加に効果的であることは知られていることです。

しかし、女性長距離選手やランニング愛好家は運動量が多いにも関わらず、骨粗鬆症や疲労骨折が起きる事があります。

なぜでしょうか?

骨密度のコントロールには,女性ホルモンであるエストロゲンが関与しています。
エストロゲンが低下すると骨密度も低下(骨が弱くなる)し、疲労骨折につながります。

若年者スポーツ選手の初経の遅れ,連続性の無月経(運動性無月経)によりエストロゲンが低下します。

成人ランナーにおいても,1ヶ月に300km以上のランニングでエストロゲンと骨量が低下するとの報告があります。

従いまして,中学生から成人まで女性ランナーは骨密度に対して注意が必要です。
女性ランナーは骨密度を測定し,現状を把握しましょう。

当院ではDXA(X線骨密度測定装置)を使用し,腰椎と股関節の骨密度を測定しています。
担当医師は脊椎専門医と原則行(スポーツ整形・リハビリテーションセンター長)ですので、受診希望の方は、担当医師の診察日に受診してください。
*女性スポーツ競技者・ランナー以外は脊椎専門医の診察となります。