スポーツによる初経の遅れ、連続性の無月経などの月経異常は、運動性無月経と言われています。
スポーツ選手は,初経が遅延し,月経周期異常が多い傾向にあり注意が必要です。
原因
- 精神的ストレス 厳しいトレーニング,試合などの精神的疲労が性機能を障がいします。
- 身体的ストレス 走行距離が増加するほど,無月経者が多くなる報告があります。
- 体重(脂肪量)の減少
体脂肪は、正常な性機能に大きく関与しています。
初経発来、月経の維持には少なくとも15%の体脂肪が必要です。
無月経の問題点は?
- 疲労骨折を起こしやすい。
女性ホルモンのエストロゲンが低下することで,骨密度が低くなります。
スポーツを辞めれば月経は戻るだろうから,今は無月経でもいいと思っていませんか?
しかし・・・
- 重症化すると、スポーツを辞めても回復しにくい。
- 将来の妊娠、分娩能力に影響が出る。
従って、女性スポーツ選手にとって、月経は重要な問題です。
月経異常があれば、練習量の軽減、過度な節食をやめ適切な脂肪量に戻すなどの対処が必要ですが、月経異常のすべてがスポーツによるとは限りません。
スポーツとは関係のない先天性などが原因の事もありますので、心配な選手は専門である婦人科を受診しましょう。
スポーツに詳しい婦人科医の検索には、日本体育協会ホームページのスポーツドクター検索を参考にしてください。