診断
疲労骨折の初期は,通常のX線撮影では映らないことが多いです。
早期発見には、MRI検査(特にT2脂肪抑制という特殊な撮影条件)が必要です。
治療
- 基本的には患部に負担をかけない(ランニングの禁止)ことです。
骨折部位によって、上半身の筋力トレーニング、自転車こぎ、プールでのウオーキングなどは許可します。 - 定期的なX線、MRI検査の結果で、徐々に復帰を指示していきます。
痛みがあるまま無理して練習を続けて疲労骨折の発見が遅れた場合には、難治性となり手術が必要となる時もあります。
スポーツによる疲労骨折はどの年代(10歳代~60歳代)でも起こりますが、発生頻度のピークは16歳(高校1年)です。骨の成熟が未完成の状態で、高校に入り練習量が増加することが関係していると言われています。
疲労骨折予防のために、高校の新入部員(一年生)の練習量・質は抑えて、上級生とは別メニューにすることをお勧めします。